2022年6月22日(水)、2022年度 産学連携懇話会 「第1回 大学等産学大学等 産学実践教育 連携会議」を実施しました。
会議には大学等6校6名、仙台に拠点を置くIT企業3社3名、宮城県新産業振興課等、19名が出席しました。
本会議は、「産」「学」からの各参加者が、地域ICT業界の人材確保の取組について意見を交わすものです。
論議の内容は検討を重ね、今後の事業に反映して参ります。
レポート
- 日時
- 2022年6月22日(木) 17:00-18:30
- 会場
- オンライン
- 参加者 (敬称略)
-
- 大学等
石巻専修大学、東北学院大学、東北工業大学、東北福祉大学、東北文化学園大学、宮城大学
- 地域ICT企業
株式会社アイエスビー東北、イーストライズ株式会社、株式会社トレック
- 宮城県 新産業振興課
- MISA 人財委員会
- 「伊達なICT-WORK せんだい・みやぎ」事業運営事務局
- 大学等
次第
- ◆17:00〜17:05 開会にあたって
- ・MISA人財委員会 委員長 岡田 晃男
- ◆17:05〜17:40 今年度の人材育成の取り組みに関する意見交換
- ・東北工業大学「リーダー養成による産学連携インターンシップ」
- ・伊達なICT-WORK「長期PBL型インターンシップ」
- ・座談会(1dayインターンシップ)
- ◆17:40~18:20 昨今の大学生の気質について(議論)
- ⇒Z世代に企業側がどう接すればよいか、そのポイントを明らかにする
- ◆18:20~18:30 各教育機関からの要望事項、参加企業からの本日の感想など
- ◆18:30 閉会
議事要旨
インターンシップ(産学人材育成)の取り組みついて
東北工業大「リーダー養成による産学連携インターンシップ」
- 成功要因:学生の技術ややる気など様々なレベルに合わせて参加できることが大きい
- 参加人数:数人から一学科120人位まで対応できる。教員はPMの報告を週一回受けるだけで運営可能
伊達ICT・Webサイト運営インターンシップについて(今年度より新規に実施予定)
- 企業との接点拡大のメリットがあれば大学の長期インターンシップに合わせる必要はない
- 本学のように組織的なインターンシップがなかった大学は2〜3日の短期からの方が入りやすい
各企業におけるインターンシップについて
- 実施企業はワンデーが多い
⇒ワンデーで興味を持たせ、長期に参加するための気持ちの問題をクリアするのが望ましい
⇒長期の場合は「自分の実力が足りていない」ことを再認識するのを怖がっている学生が多
人財委員会のインターンシップに対する大学側コメント
- 5日間でも1日毎に担当企業が変わりいろいろ県内企業を見れる方が魅力的
- MISAは業界団体なので、業界動向や実際の仕事を体験できるインターンシップが良い
- 屋台に例えると屋台に買いに来る客が「短期のワンデー学生」屋台を手伝うのが「長期のインターンシップ学生」。屋台を出す人は商品を頻繁に変えないので少しずつリバイズしていけば良い
- 業界を知った上で合わないと思ったら早期に変えるのも大事。その意味ではインターンシップで“うちひしがれる”という体験も大切である。現実的には3日間くらいの方が学生に薦めやすい
昨今の大学生の気質(Z世代)について
各大学の教員が感じていること
- 奨学金学生は半数以上いるが苦学生の意識は高くない。就職活動についてはオンラインゲーム感覚で臨む学生が多く、昨今は人手不足で内定も取りやすいが途中で離職する学生も多い
- Z世代などで一括りにするのは危険。学生の多様化が進んでおり指導も学生のタイプによって変えている。昔のような高コンテクストではなく、低コンテクストで明確に伝える必要がある
- 友達を作りたいが自分から行動する学生は少ない
- Face TO Faceでの会話が鍛えられていない分SNSでのコミュニケーションが得意
- 「助けて欲しい」と「うるさい」との間での学生への手出しのさじ加減が難しい
- 「目立ちたくない/目立たないように」という行動が目立つ。オンラインも原因の一つかもしれない
最近の学生や若い世代に対する「間違いの指摘や否定」について
- 「褒めるだけで否定されない」「指摘する」が身につかない高校の存在
- 高校の画一的な教育が「流れがこうだから言いたくない」という学生の消極性に影響
⇒対応の工夫など(企業/大学)
・グループワークやヒアリングなどの施策を施し発言や質問がしやすい環境を作る
・一人一人個別に対応すると共に我々も意識を変えていくのが大事
・クリティカルシンキングに慣れていない新入ゼミ学生に対し、検証の仕方を真っ先に1年かけて指導
以上