2019年6月27日(水)、2019年度 産学連携懇話会 「第1回 職業訓練機関等連携会議」を実施しました。
会議には専門学校・職業訓練機関等から5校7名、仙台に拠点を置くIT系企業5社5名等、21名が出席しました。
本会議は、地域ICT業界の人材確保の取組として、「産」「学」からの各参加者が意見を交換するものです。
議論の内容は検討を重ね、今後の事業に反映して参ります。
レポート
- 日時
- 2019年6月27日(水) 17:00-18:30
- 会場
- 伊達なICT-WORK せんだい・みやぎ セミナールーム
(株式会社ナナイロ内) - 参加者 (敬称略)
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- 白石高等技術専門校
- 専門学校デジタルアーツ仙台
- 仙台デザイン&テクノロジー専門学校
- 東京IT会計専門学校
- ポリテクセンター宮城
- キャル株式会社
- マンパワーグループ株式会社
- 株式会社アイエスビー東北
- 株式会社フジビジネスセンター
- 株式会社トレック
- 宮城県新産業振興課 情報産業振興班
- 一般社団法人 宮城県情報サービス産業協会
- 「伊達なICT-WORK せんだい・みやぎ」事業運営事務局
次第
- ◆17:00〜17:05 開会にあたって
- MISA人財委員会 委員長 岡田 晃男
- ◆17:05〜17:25 情報交換
- 就職状況/採用状況について各教育機関/訓練機関、各企業より情報共有
- ◆17:25~18:15 議論
- ・IT企業の採用力強化に関する具体的な施策の方向性について
・各校での学生・訓練生確保(募集)に関するMISAとの連携・協力について
- ◆18:15~18:30 各教育機関からの要望事項、参加企業からの本日の感想など
- ◆18:30 閉会
議事要旨
【1】就職/採用活動の状況
- 各 校
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- 8割以上から1〜2割まで、内定状況は各校様々。
- 各企業
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- 未経験者の積極採用企業を除きおおむね苦戦。各社共に既卒を含めた通年募集に切替えている。
- 各校における求人数の割合は首都圏企業の方が多いが、東京にしか仕事がなければ東京、仙台にあれば仙台という選択が多い。また、北東北出身者は仙台志向、宮城県出身者は東京志向が強い。
- 関東本社/仙台勤務の内定者が増加。大手企業が"仙台で働けること"をPRして求人を行っている。
【2】「伊達なICT-WORK」合同企業説明会/参加学生の減少を受けた方策について
- 合説以外の学生へのアプローチについて
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- 学校に来て企業担当者が直接説明する方が、応募率が高くなる。
- 専門学校生は先生のフォローが重要。学生は先生が紹介する会社がいいという心理がある。
- 首都圏を含め大多数の開発会社は学生には"無名"であり、学生にはどんな会社だろうという不安感がある。企業としては学生に会社を知ってもらうことを根気強くやっていく必要がある。
- 未経験者に向けた"ソフトウェア開発実務"や"福利厚生"を説明した会社には就職している。
- 合説以外の具体的な取組について
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- 就職対象ではない学年の学生も参加させ、求人の説明ではなく企業紹介の説明(仕事内容など)に切り替えたところ、覚えていて最終学年において応募する学生がいた。
- 従来型のブース訪問形式ではなく、1社10分の企業プレゼンを全員が聞く形式など、企業側が発信できる仕組みがあるとよいのではないか。
【3】AI・IoT人気と地域IT産業の業態のアンマッチングについて
- 学生の期待と地元IT企業のアンマッチング(地域IT企業の業態=AIではなく業務系 Javaである点)
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- "データサイエンスをやりたい"と応募してくる学生には"当社ではない"と伝えている。
- "データサイエンスの知見はあるがJavaが書けない"という人材は地域就職の型に当てはまらないと感じる。
- 上記を受けたアンマッチングへの対応策
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- 学生の理想像と地元で必要な技術のギャップについて、いきなりではなく上手に現実の部分へスライドさせていくのが学校の役割。3ヶ月1クールの中で課題解決型授業を行うなどの方策が考えられる。
- "派遣という言葉の負のイメージ"や"そもそも企業名を知らない"という課題に対し、保護者に対する説明の実施は効果的。オープンキャンパスなどで親子に説明できるのであればやってみたい。
以上