2020年6月18日(木)、2020年度 産学連携懇話会 「第1回 大学等連携会議(情報系)」を実施しました。
会議には大学等8校の関連学部より9名、仙台に拠点を置くIT系企業10社12名、宮城県新産業振興課等、29名が出席しました。
本会議は、地域ICT業界の人材確保の取組として、「産」「学」からの各参加者が意見を交換するものです。
議論の内容は検討を重ね、今後の事業に反映して参ります。
レポート
- 日時
- 2020年6月18日(水) 17:40-19:10
- 会場
- オンライン開催
- 参加者 (敬称略)
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- 石巻専修大学
- 岩手県立大学
- 仙台高等専門学校
- 東北学院大学
- 東北工業大学
- 東北大学
- 東北福祉大学
- 東北文化学園大学
- イー・アンド・エム株式会社
- 株式会社ケーヒンエレクトロニクステクノロジー
- 株式会社データウェイ・システムズ
- 株式会社トレック
- 株式会社ナナイロ
- ハイテクシステム株式会社
- 株式会社ビー・エス・アール
- 株式会社フジビジネスセンター
- マンパワーグループ株式会社
- パーソルテンプスタッフ株式会社
- 宮城県 新産業振興課 情報産業振興班
- MISA 人財委員会
- 「伊達なICT-WORK せんだい・みやぎ」事業運営事務局
次第
- ◆17:40〜17:45 開会にあたって
- MISA人財委員会 委員長 岡田 晃男
- ◆17:45〜18:20 コロナ禍を踏まえた各校の状況について
- 各教育機関/訓練機関、各企業より情報共有
- ◆18:20~18:30 伊達なICT-WORKにおける活動状況について
- ・直近の活動状況報告(伊達なICT-WORK運営事務局)
- ◆18:30~19:00 コロナ禍を踏まえた今後の対応について 議論
- ・業界研究/企業説明会(⇒オンラインに転換)
・インターンシップ(⇒オンラインやハイブリッドでの実施の可能性の検討、オンラインの場合のPCや回線等の準備の可否など) - ◆19:00~19:10 各機関からの要望事項、参加企業からの本日の感想など
- ◆19:10 閉会
議事要旨
【1】就職/採用活動の状況
- 各校の就職活動状況
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- 東北学院大や東北工大で内定率5割程度(コロナの影響で昨年度より悪い)。
- 学内授業
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- 前期はオンライン、後期も状況によって対面が難しいケースもあり。
- 各企業の採用状況
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- 採用充足率や内定承諾率は例年の半数以下。
【2】伊達なICT-WORKにおける活動状況について
- 受益者負担人材紹介(「伊達なICT-WORK」による就職サポート)
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- 伊達なICT-WORKは地元志向の学生や勤務内容等にこだわりのある学生が一度にいろいろな企業と話ができるということで利用している。
- 今年はコロナ禍で各企業の採用活動が止まり、学生が不安を感じたり焦っている部分がある中で、応募者が多くなったのではないか。
- 伊達なICT-WORKにおける就職サポートは、今までは就職に苦労されている学生向けのものであり、20人/年間くらいの斡旋数であったが、今年度は現状の社会情勢に合わせた試みとして実施し、現時点で50名弱くらいのエントリーとなっている。
【3】コロナ禍を踏まえた伊達なICT-WORKにおける今後の対応について
インターンシップについて
- MINT*
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- 昨年度は約200人が参加、内3分の2が宮城県外の学生。昨年度の受入企業は70社、今年度は現在掲載40社のみにとどまっている。
*MINT(みやぎdeインターンシップ):宮城県が実施する、宮城県内のものづくり企業と首都圏及び宮城県内の学生を繋げるインターンシップ事業
- 教育機関
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- 全体として“オンライン型”に対する期待が各校から寄せられた
- 今年度は企業の出方を待っている状況。オンラインでも日数をクリアすれば単位取得可能。
- インターンシップ科目があり単位になる。単位認定型は本学としてありがたい。
- 今年度のインターンシップは中止。オンライン型は感染リスクが抑えられ広報しやすい。
- 今年度のインターンシップは時間の関係で中止だが、時間を作って受けたものは認める。/li>
- 単位認定制度はないがインターンシップに行きたい学生はおりオンラインは解決策になる。
- “インターンシップin東北”は中止。オンライン型は授業を受けながら出来るので期待。
- 今年度は学生が自ら探したものについてはワンデーやオンラインでも単位認定。
- インターンシップ科目あり。オンライン型は授業を受けながら出来るので期待。
【4】産学連携による高度情報人材育成について
- 東北大から提案の“AI・数理・データ科学”に関するMISAとのコンソーシアム設立の検討
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- 技術者の再教育を目的としたenPiT PROを行っているが、今後MISAとの間でコンソーシアムを作り、教育資源やデータ、必要とされるソリューションなどを産学全体で共有していく体制を整えたい。
- 政府のAI戦略2019において、AI・数理教育に関する認定制度がスタートする予定。
- 経済産業省の“AIQuest”などで調査費の予算が計上されているので、東北地域のポテンシャルを方向性として示し、来年度以降の本格的な支援を受ける体制を作っていきたい。
- コンソーシアムの規程は既に作成済みであり、MISAの人財委員会関係者で議論している。MISAと東北大が事務局となり、広く会員を募っていくような体制を想定している。
- コロナ禍の影響でMISA内部での検討が遅れているが、中堅社員の先端技術教育の継続の観点からはやらなければならないものとMISAとしても考えており、コロナが落ち着いたら進めていきたい。
以上