2020年6月16日(火)、2020年度 産学連携懇話会 「第1回 職業訓練機関等連携会議」を実施しました。
会議には職業訓練校等4校6名、仙台に拠点を置くIT企業7社7名、宮城県新産業振興課等、19名が出席しました。
本会議は、「産」「学」からの各参加者が、地域ICT業界の人材確保の取組について意見を交わすものです。
論議の内容は検討を重ね、今後の事業に反映して参ります。
レポート
- 日時
- 2020年6月16日(火) 17:40-19:10
- 会場
- オンライン開催
- 参加者 (敬称略)
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- 白石高等技術専門校
- ポリテクセンター宮城
- 東京IT会計専門学校仙台校
- デジタルアーツ仙台
- 株式会社トレック
- 株式会社ナナイロ
- 株式会社ビーエスアール
- 株式会社ビッツ
- 株式会社フジビジネスセンター
- マンパワーグループ株式会社
- パーソルテンプスタッフ株式会社
- MISA 人財委員会 確保グループ
- 「伊達なICT-WORK せんだい・みやぎ」事業運営事務局
次第
- ◆17:40〜17:45 開会にあたって
- ・MISA人財委員会 委員長 岡田 晃男
- ◆17:45〜18:20 コロナ禍を踏まえた各校の状況について
- 各教育機関/訓練機関、各企業より情報共有
- ◆18:20〜18:30 伊達なICT-WORKにおける活動状況について
- ・直近の活動状況報告(伊達なICT-WORK運営事務局)
- ◆18:30~19:00 コロナ禍を踏まえた今後の対応について(論議)
- ・業界研究/企業説明会(⇒オンラインに転換)
・インターンシップ(⇒オンラインやハイブリッドでの実施の可能性の検討、オンラインの場合のPCや回線等の準備の可否など) - ◆19:00~19:10 各教育機関からの要望事項、参加企業からの本日の感想など
- ◆19:10 閉会
議事要旨
【1】コロナ禍を踏まえた各校の状況について
- 各校の就職活動状況
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- 通常通りの授業を行っていた白石高技専を除き、各校共に4月から5月中旬は休校、5月中旬以降はオンライン授業(ポリテクセンターは補講の追加)、6月からは通常授業という状況。
- 各校共に内定率など就職活動の進捗そのものについてはコロナ禍の影響はあまり出ていないが、合同企業説明会の中止やWeb説明会、Web面接など、今までにないやり方で就職活動が進んでいるので、学生も教員も戸惑いながら協力して対応している状況である。
- 関東の企業が一斉に採用活動の中止や在宅勤務への切り替えになり採用活動ができない状況であったため、5月末から本格的に動き始めている状況である。
- やはり企業と学生が直接会って話をしたいという希望も多く、採用担当者に画面越しで会うのと直接会うのとでは学生の意思決定のスピードに差が出ているのも事実である。
【2】伊達なICT-WORKにおける活動状況について
伊達なICT-WORKの「採用サポート」の取組について
- 職業訓練機関側
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- コロナ禍で通常通りの活動ができない中で有効な取組であり、非常にありがたかった。
- 企業側
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- 大手の合説が軒並み中止になる中で、学生が分散化しエントリーが増えてきたという流れと見ている。
- コロナ禍で採用を増やすか減らすかは各社の経営課題であるが、優秀な人材の採用のチャンスであるとも思われる。
- 学生の方も様子見の学生と積極的に動いている学生に2極化している印象があるが、コロナ禍の中で優秀な人材を採用できるチャンスと捉えて積極的に人材投資という形で採用活動を進めている。
【3】コロナ禍を踏まえた伊達なICT-WORKにおける今後の対応について
オンラインインターンシップの対応について
- オンライン形式だと参加のハードルは下がると思うが、現場の雰囲気を知るのも学生の動機づけになるので、現場に参加させる道は残して欲しい。
- 対面でのコミュニケーションは大事であるが、今後のNEWノーマルと言われる社会環境の中で企業が教育訓練や作業の進め方などの体験を進めていく上ではオンラインのインターンシップも良いのではないか。
- コロナ禍の中で、企業にとって社会人としての管理下にない学生の受け入れはリスクである。オンライン形式は効果も出ると思っており。今後その方向性を検討していかなければならないと思う。
- ハイブリッドのインターンシップのようなプログラムが企業側で準備できたらありがたい。MINTのこれまでの実績では受け入れ学生の3分の2は県外の学生であり、オンラインも一部取り入れていただいた方が学生も参加しやすくなる。
*MINT(みやぎdeインターンシップ):宮城県が実施する、宮城県内のものづくり企業と首都圏及び宮城県内の学生を繋げるインターンシップ事業
以上