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2020年12月01日

報告|産学連携懇話会「(臨時) 大学・専門学校等連携会議」

2020年11月25日(水)、2020年度 産学連携懇話会 「(臨時)大学・専門学校等連携会議」を実施しました。
会議には大学等11校13名、仙台に拠点を置くIT企業2社2名、宮城県 新産業振興課等、23名が出席しました。

本会議は、地域ICT業界の人材確保の取組として、「産」「学」からの各参加者が意見を交換するものです。今回はコロナ禍の影響、社会情勢の変化による内定率低下の状況を受け、未内定者の就職促進をテーマに臨時開催しました。
論議の内容は検討を重ね、今後の事業に反映して参ります。

レポート

日時
2020年11月25日(水) 17:30-19:00
会場
オンライン開催
参加者 (敬称略)
  • 石巻専修大学
  • 仙台高等専門学校
  • 東京IT会計専門学校仙台校
  • 東北大学
  • 東北学院大学
  • 東北工業大学
  • 東北福祉大学
  • 東北文化学園大学
  • 宮城大学
  • 宮城学院女子大学
  • 山形大学
  • 株式会社ナナイロ
  • 株式会社フジビジネスセンター
  • 宮城県 新産業振興課 情報産業振興班
  • MISA人財委員会
  • 「伊達なICT-WORK せんだい・みやぎ」事業運営事務局

次第

◆17:30〜17:35  開会にあたって
MISA人財委員会 委員長 岡田 晃男
◆17:35〜17:40 伊達なICT-WORK採用サポートの状況報告/今回の連携会議開催の狙い
・直近の採用サポート実績報告(伊達なICT-WORK運営事務局)
◆17:40~18:50 2021年卒未内定者の就職促進へ向けた今後の対応について(議論)
・IT企業側の現状について
・各校の状況を踏まえた課題分析について
・2021年卒の未内定学生へのサポートについて
・2022年卒以降へ向けた学生課題への対応について
◆18:50~19:00 本日の会議の成果を踏まえた今後の活動計画について
◆19:00 閉会

議事要旨

【1】伊達なICT-WORK運営事務局より採用サポートの状況を報告/今回の連携会議開催の狙い

伊達なICT-WORK運営事務局より採用サポートの状況を報告
  • 採用サポートに関して、例年は未内定者の個別対応で行っていたが、コロナ禍を受け産学サポートの枠
    組みを設けて取り組んできたところである。

【2】2021 年卒未内定者の就職促進へ向けた今後の対応について

企業側・MISA 側の現状について
  • おしなべて厳しい状況下にあるものの、全部の企業が厳しいわけではなく積極的に採用する企業があるのも
    事実である。そのような企業とミートする取組がないとマッチング率が上がらないのではないか。
  • 全会員企業に対し今年度の採用状況と来年度以降の採用計画のアンケートを実施中。1月末に結果が出る。
各校の状況について
  • 一部の学校を除き全体として5割〜7割程度の内定率。4月〜5月に緊急事態宣言で採用活動がストップした
    影響で、概ね 2 ヶ月遅れているような状況。各校の内定率も例年より2割程度低い。
  • 未内定者学生に関しては、各校共にもともと活動の遅い学生やコミュニケーションがあまり得意でない学生
    が多く、これはコロナ禍に関係なく例年通りである。
  • 今年は例年以上に企業側から厳しい見方をされている印象がある。Webでの面接対応または対面も含めて慣
    れていないというケースが多く、面接で落とされている傾向もある。
  • 専門学校に関しては大学に比べて行きたい方向性がはっきりしている学生が多く、3月4月の休講の間に準
    備がしやすかったために高い内定率につながっている。
各校の状況を踏まえた課題分析について
  • 情報系学科は内定率が高いイメージがあったが、本日の各校からの報告では“5割〜7割程度”“むしろビ
    ジネス系学科より低い”という状況である。但し首都圏への内定は増加しているわけではない。
  • 未内定者の課題については各大学共に同じような課題を抱えている。
  • 学生自身がインターンについてわかってきており、ワンデーは行ってもつまらないという学生が多い。
未内定者対応を視野に入れた今年度の取組企画(4年生向け/3年生以下向け座談会等の開催)について
    【企業側の想い】
  • 今までは売り手市場であったため、企業側と学生側の出会いの場を設ける形でマッチングに重点を置いていたが、今回のコロナ禍を受けた社会環境の変化により学生のサポートをさせていただいたほうが良いという ニーズが読み取れる。
  • 【学校側の見解】
  • この時期での未内定学生に対してはもっと採用に近い距離感を見せてあげる必要がある。座談会はある意味
    ゼロからのスタートと取られてしまう懸念がある。
  • “雇用の枠がまだありますよ”ということを直接示してもらった方が良い。今年の春に実施していただいた
    ように大学毎の募集企業リストの展開を改めて行っていただくと効果があるのではないかと思われる。
  • 座談会の場合は押し黙る学生が見えてしまうので、各企業から直接“こういう学生が欲しいです”“業種は
    このようなことしかやらない”といった内容を動画で一方的に説明してもらった方が良い。

以上