2023年6月7日(水)、2023年度 産学連携懇話会 「第1回 大学等産学IT就職促進 連携会議」を実施しました。
会議には大学等9校13名、仙台に拠点を置くIT企業4社4名、宮城県産業デジタル推進課等、30名が出席しました。
本会議は、「産」「学」からの各参加者が、地域ICT業界の人材確保の取組について意見を交わすものです。
論議の内容は検討を重ね、今後の事業に反映して参ります。
レポート
- 日時
- 2023年6月7日(水) 17:00-18:30
- 会場
- オンライン
- 参加者 (敬称略)
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大学等
石巻専修大学、東北学院大学、東北工業大学、東北福祉大学、東北文化学園大学、宮城大学、尚絅学院大学、仙台青葉学院短期大学、山形大学
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地域ICT企業
株式会社SRA東北、株式会社システムロード、株式会社データウェイ・システムズ、株式会社東日本技術研究所
- 宮城県 経済商工観光部 産業デジタル推進課
- MISA 人財委員会
- 「伊達なICT-WORK せんだい・みやぎ」事業運営事務局
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大学等
次第
- ◆17:00〜17:05 開会にあたって
- ・MISA人財委員会 委員長 岡田 晃男
- ◆17:05〜17:30 各校の就職活動の状況について(報告)
- ・2024年卒学生(就職学年)の就職活動の状況、課題について
- 【情 報 系】石巻専修大、東北学院大、東北工大、東北福祉大、東北文化学園大、宮城大学
- 【非情報系】尚絅学院大、仙台青葉学院短大、山形大学
- ◆17:30~17:50 各企業における採用活動の状況について(報告)
- ・2024年卒学生の採用活動の状況、課題について
- 【中堅系】【首都圏系】【地場系】のカテゴリ毎に報告
- ・伊達なICT-WORKの合同企業説明会について
- ・2023年度インターンシップの案内
- ◆17:50~18:10 就職・採用活動の課題や工夫に関する相互の情報交換
- ◆18:10~18:25 2024年卒の学生の採用促進を図っていくために(議論)
- (主な論点)直近の採用活動における変化
- ・インターンシップとの連携
- ・ダイレクトリクルーティング
- ・ダイレクトソーシング
- ・ソーシャル採用
- ・ナビサイト、合説離れ etc.
- ◆18:25~18:30 各教育機関からの要望事項、参加企業からの本日の感想など
- ◆18:30 閉会
- ・次回の開催予定について(伊達なICT-WORK運営事務局)
議事要旨
各校における就職活動の状況
- 全体として昨年度に比べて内定率は向上。学生の活発な動きというよりは全体の求人数が増えているためと思われる。コロナが落ち着いたことで学生同士での情報交換ができるようになったことも内定率向上に寄与している。
- 企業側の動きが早いので学生の動きも早まっている。特に首都圏企業の動きが非常に早いためそれに引っ張られている傾向もある。「昨年度採用目標人数に達しなかったので、今年度その分を上乗せすべく早めに動いている」というような話も企業側から聞かれた。
- キャンパス移転の影響で少し動きが遅くなっている。
- 「内定情報(内定を取った企業名)を全学に配信する取組を新たに行い、学生にとっては他の学生が“動いている”という危機感を感じることができており効果的な取組となっている。
- 以前に比べ“インターン”という言葉が頻繁に出てきていると感じられている。
- 23卒と24卒合計で5名がIT業界に就職または内定。内2名がMISA企業。伊達ICTの行事に出席したという学生も何人もおりIT業界との接触は明らかに増えている状況。
各企業における採用活動の状況
- 母集団は昨年度の半分位であるが、選択肢を絞って受けていただいているからなのか、内定承諾率が高くなっている
- 仙台地区エントリー48名/内定承諾2名。採用担当の技術責任者からは“尖った学生を求めている”という声があり、それを学生に伝えられていたかの反省があった。
- 東京・仙台で採用しているが、東京就職を志望する学生の動きは早く当社以外にもどんどん決まっていくというイメージを持っている。仙台希望の学生はやっと動き出したところである。
- ナビサイトの合同企業説明会で手応えがあった。上層部ではなく入社3年目位の若手社員に会社説明をさせるなどの工夫をしたところ学生の反応がよかった。
- <主な議論>
- 適性検査の実施について
- 1次選考の前に実施。23卒は基準にこだわり過ぎたため、24卒より総合的な判断に変更。
- 1次面接、適性検査、最終面接の3段階の採用であるが人柄や実力などで「この学生には是非来ていただきたい」という一部の学生の適性検査はスキップしている。
- 「技術力は乏しいが気概のある学生」の採用について
- 1次担当が悩んで不採用にした学生がいたが悩んだ理由は「人柄」である。人柄でも技術でも何か1点集中で卓越した学生が欲しいということであり、技術に特化するということではない。
- MISA会員企業などソフトウェア系企業は学生に即戦力は求めていないと思う。当社で数年間に30名を採用したとして、即戦力で働ける学生はおそらく1名~2名くらいしかいないと思う。
2024年卒の学生の採用促進を図っていくために(議論)
- 学生の動きは早く12月頃から関東圏に引っ張られるが、3月頃には疲れが出たり関東圏の企業に内定したりするので、先行する学生は宮城県内の動きについていけないという話であった。
→コロナ禍が明け“東京はすごい/働きたい”という気持ちが高まっているのではないか - 学内企業説明会に学生が出席しなくなってきているので取りやめも検討している。
→企業側としては結果が伴わなくとも「学生と接触できる機会がある」という方が大事。