2021年7月7日(水)、2021年度「産学連携懇話会 第1回 大学等産学教育実践 連携会議議」を実施しました。
会議には大学等8校8名、仙台に拠点を置くIT企業3社3名、宮城県新産業振興課等、19名が出席しました。
本会議は、「産」「学」からの各参加者が、地域ICT業界の人材確保の取組について意見を交わすものです。
論議の内容は検討を重ね、今後の事業に反映して参ります。
レポート
- 日時
- 2021年7月7日(水) 17:00-18:30
- 会場
- オンライン開催
- 参加者 (敬称略)
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- 岩手県立大学
- 仙台高等専門学校
- 東北学院大学
- 東北工業大学
- 東北福祉大学
- 東北文化学園大学
- 山形大学
- 株式会社アイエスビー東北
- 株式会社ナナイロ
- 株式会社ビッツ
- 宮城県 新産業振興課
- MISA 人財委員会 確保グループ
- 「伊達なICT-WORK せんだい・みやぎ」事業運営事務局
次第
- ◆17:00〜17:05 開会にあたって
- ・MISA人財委員会 委員長 岡田 晃男
- ◆17:05〜17:40 伊達なICT-WORKにおける活動計画・活動状況について(報告+質疑)
- ◆17:40〜18:20 大学との連携による高度人材育成・地域協働教育推進について(報告+議論)
- ◆18:20~18:30 各教育機関からの要望事項、参加企業からの本日の感想など
- ◆18:30 閉会
議事要旨
【1】インターンシップの選考・学生のモチベーションの課題について(意見交換)
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- 早い時期に選考するので良いが、遅くなると学生も単位や予定が組めなくなる。
- 初日に動機づけのような内容を入れるとだいぶ変わってくる。
- 最初に“最後まできちんと参加する人”というエントリーの最終確認を取ったほうが良い。
- 送り出す前に常識的な部分を説明すると効果があるのではないか。
- 動機づけをあらかじめ行う、人数が増えた場合は選考するなどの対応が必要になるのではないか。
- 応募条件を整理し、モチベーションのある学生にフィルタリングするのが良い。
- 人数が集まらなくとも面談することで学生の意識が高まる。
⇒単位取得と業界団体の想いにジレンマがあり、今日の議論を踏まえながら委員会で再度検討したい。
【2】座談会について(意見交換)
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- 昨年度はモチベーションの高い学生の参加で、それ以外の学生の底上げという課題が大学としてはあった。座談会で何を強めていきたいか、何を広めていけるかについて整理できると開催する意義が出てくる。
⇒座談会の位置づけやPRの訴求ポイントなどを委員会で検討していきたい。
【3】2022年卒の学生の採用促進を図っていくために(議論)
(1)みやぎ・せんだい地域人材育成協働事業プラットフォーム
- 具体的な活動についてはこれからという状況。まず体制を構築し維持することを主眼に5月に枠組みが出来、これから人材の地域定着を促進するイベント等を展開していきたいと考えている。
- 参加大学の意識のばらつきを一本化するため秋以降でシンポジウムの開催を検討している。
- これまでの産学連携をこのようなプラットフォームの中で進化させていくことはMISAにとっても有効かつ効果的な試みであり、活動を展開する対象が大きくなったといえる。
- 例えば学生が集まって地域の情報系企業のあり方をテーマにした座談会を行い、その中でMISAにコメンテーターやファシリテータをお願いしたり議論したりするのも面白いかもしれない。
(2)リーダー養成による産学連携インターンシップ
- これまでのインターンシップ実施上の各課題を踏まえ、5日間~10日間程度のインターンシップを年度単位で実施する(薄く伸ばす)ことで解決できるのではないかという試みである。
- 企業の現場と同じような体制でPBLを推進するので、企業側の負担が少なくて済む。
- 企業の力を借りて特定の学生をハブにして全員で行っていくという取組は非常に面白い。
(3)インターンシップ・PBLを取り巻く課題と育成人材像について
- 大学と企業がMISAを中心に連携し大学の時からIT人材を育成していく地域、というような色を出していくと良いのではないか。
- 宮城県のIT企業数は全国でも4~5番目位に多く文系の学生も増えている。これからDXの時代になるので新たな発想で仙台発をアピールしていくなど今後考えていけるのではないか。
以上