2022年6月8日(水)、2022年度 産学連携懇話会 「第1回 専門学校等 連携会議」を実施しました。
会議には専門学校等3校4名、仙台に拠点を置くIT企業8社9名、宮城県新産業振興課等、22名が出席しました。
本会議は、「産」「学」からの各参加者が、地域ICT業界の人材確保の取組について意見を交わすものです。
論議の内容は検討を重ね、今後の事業に反映して参ります。
レポート
- 日時
- 2022年6月8日(水) 17:00-18:30
- 会場
- オンライン
- 参加者 (敬称略)
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- 専門学校等
宮城県立白石高等技術専門校、専門学校デジタルアーツ仙台、東京ITプログラミング&会計専門学校
- 地域ICT企業
株式会社アイエスビー東北、株式会社イーエムエス、イーストライズ株式会社、SRA東北株式会社、クオリティソフト株式会社、TIS東北株式会社、株式会社データウェイ・システムズ、株式会社東日本技術研究所
- 宮城県 新産業振興課
- MISA 人財委員会
- 「伊達なICT-WORK せんだい・みやぎ」事業運営事務局
- 専門学校等
次第
- ◆17:00〜17:05 開会にあたって
- ・MISA人財委員会 委員長 岡田 晃男
- ◆17:05〜17:30 2023年卒学生(就職学年)の就職活動の状況、課題について(報告)
- ・IT業界就職促進に関する各校での課題について
- ◆17:30~17:50 各企業における専門学校生の採用の状況と課題について(報告)
- ・2023年卒学生の採用計画と採用の進捗、採用の傾向について
- ◆17:50~18:20 2023年卒の学生の採用促進を図っていくために(議論)
- ◆18:20~18:25 各教育機関からの要望事項、参加企業からの本日の感想など
- ◆18:25~18:30 伊達なICT-WORKにおける活動計画・活動状況について(報告)
- ・2021年度の活動実績
- ・2022年度の活動計画・活動状況
- ◆18:30 閉会
議事要旨
各企業の採用活動の状況(各企業からの報告を基にした情報交換)
- 「専門学校生の就職活動が遅くなっている」と企業が感じている点について
⇒学校により様々だが、学生の動きが遅いという傾向は出てきた - 専門学校生の学び(基本情報等の資格取得など)の形成よりも内定が早いという課題について
⇒情報分野では免許ではなくあくまで資格。資格よりも職業人の育成/人柄重視は各校・企業共通。
資格重視の学科もあり、試験直前になると就職活動の動きが鈍る側面がある - 各社が採用に苦戦している点について
⇒学校に求人票の提出のあった企業に直接応募し採用決定する例が今年は多い
⇒学生の意思を尊重し学生が行きたいと思う会社に応募しているのが早期の内定獲得の理由
⇒大手ナビサイトで自己開拓をする学生は少ない。求人票を学生に紹介し判断している - 採用にさほど苦労していない企業について
⇒「できることはできる限り」行っている。「社内の雰囲気などをどれだけ伝えられるか」に重きを置き、若手の先輩社員などの生の声を聞くことができる気をつけている - 学生にメールを出しても反応がないことが多い点について
⇒連絡チャネルとしてメールは弱い。学生には企業からの電話やメールは確認するように指導しているが、学内での連絡はSNSを使う場合が多いので、メールを確認すること自体に馴染みがない
2023年卒の学生の採用促進を図っていくために(議論)
- 専門学校生が「どこに行っているのか」について
⇒「関東なのか地場なのか」「学校に直接来て企業説明会をしっかりやってくれるか否か」という4つのセグメントの状況で学生は判断していると見ている
⇒学校まで足を運んで説明していただいている会社にエントリーしている学生が非常に多い - 専門学校生の採用が特定の定期採用の企業に偏っているのか否かについて
⇒毎年お世話になる企業はあるが数は多くない。定期採用企業は決まっていない
⇒定期的に学校に来て会社説明会を行っている企業には例年のように採用に結びついている - 学校側が抱いている課題について
⇒関東圏の会社はプレゼンが上手、地場企業は資料を読み上げるだけという例も多い。学生は採用担当者の雰囲気からその会社のイメージを固めてしまうという傾向がある
⇒福利厚生の面や給与面は関東資本の方が額面的には高いが、実際の生活の質で考えた場合は可処分所得という話も地方の企業であればするべきと思う
以上